コーヒーも飲み方でもたれ方が違う

医食同源という言葉があるくらいで体にとって

食事はとても重要なものです。

ですから漢方を処方させていただくとともに

食事についてもしばしばアドバイスさせて頂いています。

ただどんな食事がいいかというのは個人差もあると思います。

ですからどんなものを食べるとどんなふうに体調に変化が出るか

を普段からよく観察していただきたいと思います。

例えば私の例で言いますと私は珈琲が大好きです。

ほぼ毎日飲みますが特にストレスがかかると

リラックスするために珈琲を飲む回数が増えます。

そういう時は砂糖、ミルク入りの甘いのを飲みます。

胃がそれほど強くないので、ミルクを入れたものを

2杯程度飲むと少し胃もたれしてくることがよくあります。

しかし、最近”ミルク”によってもたれ方が違うことに気づきました。

個人的に一番もたれやすいのはコーヒーフレッシュです。

これはミルクといえども植物油でできています。

油をたっぷり入れて飲んでいたらもたれやすいのは

当然と言えば当然ですね。

次にもたれるのはスターバックスなどでよくある

牛乳入りのラテです。

時々一番大きいグランデサイズを買うのですが

飲み終わるとかるーく胃もたれしています。

以外にもたれないのが生クリームです。

夙川に素材にこだわっているコーヒー屋さんがあって

そこで頂くと必ず生クリームが出てくるのですが

それだとあまりもたれないのです。

それで最近は自宅ではエスプレッソに

生クリームを入れてよく飲んでいます。

これも何杯も飲んでいるともたれてくるので

本当はストレートが一番いいのだと思いますが

このように意識しているといろいろと気づくことがあります。

みなさんもどんな食べ物が体に合っているのか

観察して探してみると面白いと思います。


さて、前回の回答です。

中国で干姜と言われるものは日本では生姜と言われます。

整理してみると

中国の生姜=日本の土生姜

中国の干姜(乾姜)=日本の生姜

中国の煨姜≒日本の乾姜

という具合になります。

ややこしいですね。

ちなみに炮姜になると辛味が減って少し苦みが出てきます。

作用も変わって止血に働くようになります。

蒸し生姜

最近少し涼しくなってきたので

患者さんによく生姜を勧めているのですが

今日ある患者さんから

「最近流行の蒸した生姜を使っているんです」

と言われました。

生姜は中医学的に分類すると主に4種類あります。

一つ目は生姜(しょうきょう)。

中医学ではこう書くと生の生姜を意味します。

これは薬局ではお出しできませんので

患者さんに自分で加えてもらう形になります。

次は干姜(かんきょう)。

日本語では乾姜となりますが、これは乾燥させた生姜のことです。

そして3つ目は煨姜(わいきょう)。

これは紙に包み湿らせた後火の中にくべて蒸し焼きにしたものです。

最後の4つ目は炮姜(ほうきょう)。

これは干姜を黒く炭化するくらいまで炒ったものです。

さて、患者さんがおっしゃった蒸し生姜というのは

3の煨姜に近いと思います。

煨姜は生姜より吐き気止めの作用が強まるとされています。

この中で温める作用が一番強いのは一般的に干姜と言われます。

煨姜のほうがより温めるというのは個人的には聞いたことがありません。

ちなみに中国では生姜と干姜はよく用いられますが

煨姜はあまり用いられないと思います。

さて、ここからさらにちょっとややこしい話をします。

(そういうのが嫌いな人は読み飛ばして下さい)

蒸し生姜は実は日本では生薬として乾姜という名前で呼ばれています。

そしてこれは保険で扱えますので、私も時々処方することがあります。

しかし、実際に使用した印象でも干姜のほうがやはり乾姜より温める

力が強いように感じます。

ですから、私としては冷え症の方には単純に干姜=乾燥生姜を

使用して欲しいと思います。

酢生姜が流行ったりいろいろありますが、

あまり流行に左右されないほうが賢明かな、と思います。

最後にクイズを一つ。

干姜は日本の生薬としてはなんと呼ばれるでしょう?
(答えは次回のブログで)












より社会に貢献できるように

前回東京での勉強会の話を書きましたが、

その後も自分の心の中に引っかかるものがあって

そのことを何となくですがずっと考えていました。

今日は薬局の人達にも東京の話をしていたのですが

話しているうちに自分の思いが大きくなってくるのがわかりました。

それで・・・・

突然ですが勉強会を開こうと思います。

今まで師匠の勉強会もありますし、

自分が講師をする意義をあまり見いだせませんでした。

しかし、今は師匠も日本で講義する機会も限られていますし

今の自分でも神戸はもとより日本全体の中医学の発展に

きっとお手伝いが出来ると思います。

実は少し前から所属している研究会でも

会長という立場になり

日本の中医学全体についてのことを

以前より考えるようになってきました。

基本的にあまのじゃくで目立つことが嫌いな性格なのですが

そのことは忘れて、若いドクターや薬剤師に

自分が師匠から引き継いだものを

伝えていってよりたくさんの患者さんに喜んでいただけるよう

貢献して行きたいと思います。

ただし、たった今決めたところなので

しばらくは準備期間が必要です。

おそらく来年からの活動になると思います。

東京遠征

週末にかけて東京に勉強に行ってきました。

まず、土曜の夜にある中医学の勉強会に参加してきました。

普段自分のホームグランドである研究会以外ほとんど

出かけないので、どんな話が聞けるか楽しみでした。

内容は実際の症例をみんなで考えて行くというスタイルで

最初20分ぐらいみんなが考えていてちょっと面食らいました。

個人的にはそんなに難しいとは感じない症例で

3分もあればいいかなと思える感じでした。

その後、数名の先生が自分の考えをホワイトボードに

書きはじめました。

最初は大人しく見ていようと思っていたのですが

途中で気が変わって私の考えも書かせてもらいました。

講師の先生は中国人の方でした。

症例検討を師匠以外の中国人の先生としたことが

なかったので、その意味では勉強になりました。

そして一般的な中国の中医師像というのが

なんとなくイメージできるようになりました。

また東京の勉強会の雰囲気もわかってよかったです。

でも1回参加したらもう満足してしまいました。

もう少し行きたい気持ちだったのですが、

たぶん今回で終了です。

日曜日は私が今ハマっている鍼の先生のところに

施術&勉強に伺いました。

私は鍼の世界は詳しくありませんが、おそらく

世界的にみてもトップレベルと言える先生だと思います。

すっかり魅了されていて、

今度神戸で講演してもらうことになりました(笑)

また逆に私も講演のお誘いを受けたので

来年当たり東京でするかもしれません。

それ以外にも専門家向けに考えていることがあるのですが

正式に決まればまたお知らせしたいと思います。


5周年になりました。

早いもので9月1日で5周年になりました。
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開業からこれまでいろいろありました

漢方が好きで開業したものの、

経営者としてマネージメント

しなければいけない側面もあり

慣れないことや苦労したことも

ありました。

それでもこうして5周年を

迎えられたことをとても

嬉しく思います。

今日は観葉植物に水をあげながら、

”そういえば君たちもこの5年間をずっと見てきたんだよね”

と思ったら急に親近感が湧いてきました(笑)

ここまでこれたのもひとえに患者さん、

そしてスタッフの支えがあったからこそです。

本当にありがとうございました。

5年診療してきて、一区切りという気持ちもあります。

これからはもっと新しいことにチャレンジして行きたいと思います。

漢方が中心になることはもちろんですが、

それ以外にも少しずつ患者さんの役に立つと自分が感じた

ものを取り入れてより効果的で効率的な治療を

提供できるようにして行きたいと思います。

ちなみに我が家の猫、タマちゃんも5歳になりました。

至って元気ですが、人間で言えばもう中年なんですね。

早いものです。。。
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