今後の酒さの漢方治療について

当院には様々な疾患の患者様が受診されます。

中には治療法が確立されていない難治性の疾患もあり

そういった疾患の治療は当然ながら漢方的にみても

簡単ではないことが少なくありません。

そんな疾患の一つに酒さがあります。

一般的に漢方でも治りにくいのですが、

当院では改善しているケースが多く、

中には完治している方もいてとても嬉しく思っています。

良い成績を上げることができているのは

酒さに対する特有の漢方的な知識を持ち合わせているからだと考えています。

例えば同じ皮膚疾患でもアトピーと酒さでは漢方的にみて

使う知識やアプローチがかなり違ってきます。

しかしそういった知識があっても酒さの治療が難しいことに変わりなく

実際の治療には非常に神経を使います。

また本来私が考える酒さの治療を保険診療の中で行うには

かなり制限があるケースが多く、

そういう意味でも非常に治療に苦慮します。

最近、当院で良くなった方がネットに書き込んだ情報を見て

遠方から来られる方が多くなっています。

当然、是非とも良くしてあげたいと思うのですが、なぜか

「遠いので1、2回しか受診できない」

といわれる方が少なくありません。

当院は基本的に保険診療ですから

通院していただかないことには薬はお出しできません。

治してあげたいと強く思っているのにこう言われてしまうと

なんともやりきれない気持ちになります。

頑張って薬を合わせて1、2回の治療で少し良くなってくると

「あとは地元で同じような処方を出してくれるところを探してみます」

と言われることもあります。

しかし理由は省略しますが、ほとんどの場合うまくいかないと思います。

ですから私からすると最初にこう言われてしまうと

治療するのはほとんど不毛に思えてしまいます。

それ以外にも酒さの治療に関しては個人的にいろいろと思うところがあり、

保険診療で治療するのは限界にきていると判断するに至りました。

そこで今後は酒さの治療に限っては自由診療とさせていただきたいと思います。

なお現在酒さで通院されている患者様については

比較的症状が落ち着いている方が多いこともあり

引き続き保険診療で治療を継続させていただきます。

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