東洋医学はホリスティックに診るもの

先日師匠と話をしていて

「本場中国の中医のレベルはどうなのか」

ということを聞いてみました。

師匠が言うには今の中医は西洋医学を真似た制度の中で

管理されているので中医でもそれぞれ内科や耳鼻科、眼科など

細分化されているそうです。

そのため中医専門の病院に勤務していると

日本の総合病院と同じで自分の科の患者さんしか見ないそうです。

そうなると耳鼻科なら鼻や耳、喉に効く薬を自分なりに選んで用意しておいて

大半はその薬で治療していくのだそうです。

その結果、皮肉なことに全身をホリスティックに診るべき中医が

全身を診れなくなっているのだそうです。

そのため優秀な中医の大半はそういった制度になる前の

50歳以上の先生になるとのことでした。

じゃあ、開業すればいいんじゃないの?

と思われるかもしれませんが中国で開業するのは

そう簡単にはできません。

でも最近政府が方針を変えて申請すれば誰でも開業できるように

なったそうで、これからは若い中医でもいい先生が

増えてくるだろうと言っていました。

せっかく中医になっても全身が診れないのではもったいないですよね。

”日本で漢方やっててよかった〜”と思いました。

最近、中国や台湾の中医のレベルが自分の認識と

ずれているかもしれないとの思いがあり

実際どうなのかとても関心があります。

年内に台湾に行く予定ですが、そのときに向こうの中医と

いろいろ交流してこようと思っています。

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