魚の骨が喉に刺さった! 漢方でどうする?

最近ちょと印象の強かった症例を2つほど紹介したいと思います。

一例目は不眠や倦怠感などの症状がすっかり良くなって落ち着いていらっしゃるご婦人ですが

受診日の朝にかますのフライを食べたら骨が喉に引っかかって取れないとのお話がありました。

こういう相談ってなかなか受ける機会がないんですよね。

なのでちょっと忘れかけていましたが、喉に骨が刺さった時にいい生薬があるのです!

それは威霊仙という生薬で”通絡止痛”という働きがあり、通常はリウマチなどの関節痛に用いられます。

それ以外に”消魚骨”と言われ骨を軟らかくする作用があると言われます。

そこでその生薬を煎じて服用してもらうようにしました。

そうすると、ご本人曰く

「1日分を服用したらその日の夜に骨が喉の上の方に上がってきた。

それで手を突っ込んだら取れた」

とのことでした。

「骨が上がってきた」というのは医学的に理解しにくいのですが

骨が軟らかくなった結果、湾曲が伸びて上の方で触れる感じになったのかもしれません。

十数年漢方診療をしていますが、こういった目的で威霊仙を使ったのは初めてです。

個人的にも非常に貴重な経験ができました。


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