Q&A:2つの五行図

Q:
Q&A

A:五行図もいろいろありますね。

上が一般的な五行図で主に相生(木→火など)、

相克(木→土など)を表すのに用いられます。

それに対して下の五行図は土が中心です。

この五行図は元々は方角を五行で表す時にできたのだろうと思いますが

中央の土の意味合いが強くなっています。

例えば中国の皇帝は黄色の服を着ていることが多いですが

それは”中央にして中心である”ということを意味しています。

(土の色は黄色)

中医学においては清代の名医、黄元卿がこの図を用いたのが有名で

中央の脾土を中心として円運動を行うという理論を展開し、

のちの彭子益が「円運動的古中医学」という本を著しています。

私がベースとしている火神派では上下のバランスを司っているのは

主に腎と考え腎と心の関係を見ていきますが、

この考えでは脾土が中枢であり、この枢機がよければ上下が通じて

バランスが取れると考えます。

この考えも一種独特なものがありますが、

中医学をしっかり勉強していく上では一読に値する考え方です。

このての本を何冊か持っているので興味があればお見せしますね。

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